ネタ
2018/08/28
漫才「怪談話」
大松「どーも大松です!」
大増「大増です。よろしくお願いします。」
大松「8月ももうすぐ終わりだけど、まだまだ残暑が厳しいね。」
大増「そうだね。」
大松「こんなときは怪談話でもして涼しくなるのがいいと思うんだ。」
大増「お、いいね。」
大松「じゃあ何か話して。」
大増「俺がかよ!」
大松「何かあるだろ。」
大増「えっとじゃあ、有名な奴だけど『メリーさんの電話』とか。」
大松「メリーさん!」
大増「ある夜のこと、少女のもとに電話がかかってくる。」
大松「何だろうね?宗教の勧誘かね?」
大増「電話に出ると『あたしメリーさん。今ゴミ捨て場にいるの・・・』と聞こえてきた。」
大松「気味悪いね!あたしってことは江戸っ子かな?」
大増「電話を切ってもすぐに電話がかかってくる。今度は『あたしメリーさん。今タバコ屋さんの角にいるの・・・』と聞こえてきた。」
大松「最近タバコ屋ってみないね!そういう時代だもんな。」
大増「ちょっと待って。」
大松「何?」
大増「合いの手うるせぇよ!」
大松「あ、いらなかった?」
大増「いらねぇよ!適当にうなずいとけよ!」
大松「へい。」
大増「そしてついに、『あたしメリーさん。今あなたの家の前にいるの・・・』という電話がかかってくる。」
大松「うん。」
大増「少女は意を決し、玄関を開けたが誰もいなかった。いたずらかと思いきや、再び電話がかかってきた。」
大松「ほう。」
大増「出てみると、こう聞こえてきた。『あたしメリーさん。今あなたの後ろにいるの。』」
大松「ふーん。」
大増「ふーんじゃねぇよ!」
大松「え?終わり?」
大増「終わりだよ!」
大松「そっから少女VSメリーの殴り合いとかにならないの?」
大増「ならねぇよ!」
大松「そんなんオチも弱けりゃ怖くもねぇや。俺が手本見せてやる。」
大増「怪談話とかできるのか。」
大松「できるわ!これは、タクシー運転手のAさんが体験した出来事なんだけど・・・」
大増「ほう。」
大松「Aさんはその夜、一人の男性をタクシーに乗せた。」
大増「・・・。」
大松「その男性は目的地を言わず、ただひたすら『右』『左』といった具合に道を指示していく。」
大増「気味悪いな。」
大松「そして着いたのは人気のない山奥。Aさんは男性に『お客さん、これ以上行っても何もないですよ』と言ったところ・・・」
大増「・・・。」
大松「ボカ!!なんと、男性はAさんに殴りかかった。」
大増「え。」
大松「必死に抵抗するAさん。それでも殴るのをやめない男性。こりゃたまらんとAさん、大声でこう叫んだ。
『やめてくださいお客さん!手をあげるのは、タクシーを止めるときだけにしてください!』」
大増「は?」
大松「お後がよろしいようで。」
大増「よろしくねぇよ!」
大松「怖かっただろ?」
大増「怖くねぇよ!てか何の話だよ!」
大松「タクシー強盗。」
大増「タクシー強盗かよ!」
大松「お化けより人のほうがよっぽど怖いというお話でした。」
大増「怪談話じゃねぇ!」
大松「何だよしょうがねぇな。じゃあとっておきの話してやるよ。」
大増「とっておき?」
大松「これは俺の実体験で、かなり昔の話なんだけど・・・」
大増「ほう。」
大松「その日俺は、母親に連れられて近所の神社に遊びに来てたんだ。」
大増「うん。」
大松「で、その神社の隣に公園があって、俺はブランコに乗って遊んでたんだけどすぐに飽きちゃった。」
大増「ほうほう。」
大松「そこで俺は神社を探検しようと思って、神社に向かった。」
大増「・・・。」
大松「その神社ってのが少しボロい上に、森の奥にあるから昼でも薄暗い。
ちょっと気味悪いなぁと思いながら俺は神社の裏に入っていった。すると・・・」
大増「・・・。」
大松「髪の長い、白い服を着た女性が立っていた。
そして、『イラッシャイ・・・イラッシャイ・・・』と言いながら手招きをしてきた。」
大増「こわっ!」
大松「ビビった俺はダッシュで立ち去り、『ママーーー!!ママーーー!!』と叫びながら大号泣。オシッコもめっちゃ漏らした。」
大増「オシッコはいいよ!」
大松「結局、その日は母と一緒に泣きながら家に帰った。」
大増「ほうほう。」
大松「で、翌朝。高校に行って友達にこの事を話したんだ。」
大増「高校生だったの!?」
大松「高校生だよ。」
大増「高校生が号泣したりオシッコ漏らしたりしてたの!?」
大松「そうだよ。」
大増「そうだよじゃねぇよ!何やってんだよ!」
大松「そんなこんなでワイワイ話してると担任の先生が入って来た。『おーい、みんな席に着けー!』」
大増「担任出てきた。」
大松「『今日からこのクラスに転入生が来ることになった。紹介する。じゃあ、入って。』」
大増「ほう。」
大松「『イラッシャイ・・・イラッシャイ・・・』」
大増「お前かよ!」
大松「俺『あーーーーっ!』女『昨日のーーーーっ!』」
大増「何だよこれ!」
大松「おわり。」
大増「おわりかよ!どこが怖かったんだよ!」
大松「どこが怖いって?その女、今お前の後ろにいる。」
大増「こえーよ!いい加減にしろ。」
大松「どうも、ありがとござしたー。」
大増「どうも、ありがとござしたー。」
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